1.当院について
当院は、一般病棟(43床)・地域包括ケア病棟(42床)・障害者施設等一般病棟(43床)・緩和ケア病棟(42床)を持つ、152床の内科中心の一般病院です。1983年4月1日「江頭病院」としてスタートし、1997年に現在の「医療法人社団江頭会さくら病院」と改称しました。2016年11月には、城南区片江から南片江へ新築移転・電子カルテの導入という2つの大きなイベントを終え、2018年4月で開院35周年を迎えました。
地域に根付いた医療機関を目指し、二次救急や各病棟の特色に合わせて様々な疾患・病態の方に対応しています。レスパイト入院や訪問診療にも対応すると共に、訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所・ヘルパーステーションを併設し、在宅生活の支援も行っています。また、在宅療養支援病院として、地域の診療所の先生方にもご協力いただき、在宅での看取り等にも対応しています。また、生活の場として、サービス付き高齢者向け住宅「ホスピコート長尾」・住宅型有料老人ホーム「アドバンスケア長尾」でも医療・介護サービスを提供しています。
2.医療連携相談室について
私が所属する「地域医療連携室」は、2018年4月に「医療連携相談室」から名称を変更しました。2019年3月現在、室長(副院長)・副室長(副看護部長)・看護師1名・事務1名・MSW3名で業務を行っています。前方支援は、主に看護師2名が担当し、関係機関からの入院・受診相談や検査予約等の業務を行っています。診療情報提供書や返書の管理、様々な統計作業については、事務を中心に対応・管理しています。MSWは主に後方支援を担当し、ケースに関する面接・各病棟のカンファレンスへの参加・院内外との調整等を通じて、患者・家族の要望に対応できるよう、努めています。また、緩和ケア病棟への入院や緩和ケア外来に関する面談を行い、緩和ケアについての説明や在宅生活から入院に至るまで支援も行っています。体調の変化に伴う様々な辛さや医療機関や家族との関係性等、制度やサービスの利用だけでは解決できない問題を抱えている方も多く、一緒に悩むこともあります。最近は、支援者がいない方・制度の狭間にいる方もさらに増えてきている印象もあり、MSWとして何ができるのか考える毎日です。
部署として、ボランティア事務局の役割も担っており、年に2回程度「ボランティア・スタッフ学びと交流のつどい」を開催しています。また、地域の関係機関の方々と交流を深める目的で「さくら交流会」も年に2~3回行っています。地域のケアマネジャーのみなさんや施設の方々と直接話をすることで、困りごとや患者さんへの想いを共有でき、お互いに連絡も取りやすくなっていると感じています。
MSWやひとつの医療機関でできることは限られていて、日々の業務に向き合うのが精一杯のこともあります。多くの方と協力しながら支援することで、私たちも頑張ることができること多いと感じます。これからも患者さんやご家族の想いに寄り添うことを大切にしながら、支援者同士もより良く繋がっていけるよう、努力していきたいと思います。
医療法人社団江頭会 さくら病院
〒814-0143 福岡県福岡市城南区南片江6丁目2番32号
TEL : 092-864-1212
平成31年4月1日現在